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「新札が発行される本当の理由」お金を作るために必要なお金は●●円だった

今年の7月3日に新紙幣が発行されました。

はじめてお母さんに見せてもらった時に〝今までのお札とちがって本物のお金なのにおもちゃみたい〟と思いました。

そこで、何でお金が新しく変わるのか、そして、お金を作るために必要なお金はどれくらいかかるのか、などなど気になったので紙幣について調べてみようと思いました。

目次

どうしてお札が新しくなるのか

どうしてお札が新しくなるのか調べてみました。

新紙幣が作られる理由
  • 20年に一度作られている
  • 偽造防止のため
  • 新しい技術やデザインを導入するため

新しくなる理由の中でも、新紙幣が20年に一度作られていることが分かりました。

  • 1984年:福沢諭吉、新渡戸稲造、夏目漱石
  • 2004年:福沢諭吉、樋口一葉、野口英世
  • 2024年:渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎

次、新しい紙幣ができるのは2044年かもしれません…。

もしかすると、将来、紙幣がなくなり、「電子マネーになってしまう」ともいわれています。

新札の人物は何をした人なの?

新しい紙幣に選ばれた人物は3名。

新紙幣が作られる理由
  • 一万円札:渋沢栄一
  • 5千円札:津田梅子
  • 千円札:北里柴三郎

3名が何をしてきたのかを説明します。

一万円札:渋沢栄一

第一国立銀行(現 みずほ銀行)や東京株式取引所(現 東京証券取引所)など、約500もの企業の設立等に関わり、日本の資本主義の父とされています

五千円札:津田梅子

新五千円札は、津田塾大学の創立者である津田梅子。近代的な女子高等教育に尽力した女性です

千円札:北里柴三郎

破傷風菌の純粋培養など科学技術の発展に貢献し、ペスト菌を発見したことでも知られています

新札が登場した時のメリットとデメリット

新札が登場した時のメリットとデメリットをまとめました。

メリット

  • 偽造防止の技術の向上
  • お札の信頼性の向上
  • 経済効果がうまれる
  • システムの近代化

デメリット

  • 機器更新の負担が増える
  • 古い紙幣の廃棄・新紙幣の生産により環境への負担が増える
  • 新紙幣と旧紙幣の両方が流通し、一時的に混乱が発生する

お金を作るために必要なお金

何かを作る時、必ずお金がかかります。

お札を作る時もお金がかかることを知っていますか?

紙幣と硬貨を作るために必要なお金を調べてみました。

紙幣

  • 1000円札: 約20〜30円
  • 5000円札: 約20〜30円
  • 10000円札: 約20〜30円

硬貨

  • 1円硬貨: 約2〜3円
  • 5円硬貨: 約7〜10円
  • 10円硬貨: 約10〜12円
  • 100円硬貨: 約20〜30円
  • 500円硬貨: 約50〜70円

硬貨に関しては、作れば作るほど赤字になることが分かりました。

お金を作るために必要なお金は誰が出している?

お金を作るために必要なお金は、が払っています。

新しいお札や硬貨を作るには、紙や金属を使ったり、デザインを考えたりするためにお金がかかります。

国が払っていると言いましたが、道を直したり、病院を支えたりする時、税金を使っているのと同じように、実は、お金も税金を使って作っています。

↓修正前

お金(紙幣や硬貨)を作るために必要な費用は、中央銀行や政府が負担しています。日本の場合、日本銀行が紙幣の製造を担当しており、造幣局が硬貨の製造を行っています。これらの機関は、紙幣や硬貨を製造するために必要な材料費、製造コスト、デザイン費などを支払っています。費用は、最終的に国家予算から賄われることが多く、税金や国債などから集められたお金が使われます。要するに、国全体としてのコストは、最終的には国民全体が支払っているといえますが、直接的には中央銀行や政府が負担しているということです。

新札が私たちに届くまでの流れ

まとめ

自由研究で「新札が発行される本当の理由」について調べたことで色々なことを知ることができました。

特に、【お金を作るために必要なお金】で1円、5円、10円は作れば作るほど赤字になってしまうのは、お母さんやお父さんも知らなかったことで調べて良かったなと思いました。

時間があれば、海外のお金についても調べてみたいと思いました。

おまけ:これまでの紙幣の歴史

日本でこれまでに出された主な新札の年号を以下にまとめました。

これらは、新たに発行された主な紙幣の発行年です。

明治時代

  • 1872年(明治5年): 日本初の本格的な紙幣「明治通宝」が発行される。
  • 1881年(明治14年): 「日本銀行券」第1次発行開始。

大正時代

  • 1916年(大正5年): 「日本銀行券」改正。

昭和時代

  • 1946年(昭和21年): 新円発行。太平洋戦争後の経済混乱の中で、新しい通貨制度の一環として発行。
  • 1953年(昭和28年): 板垣退助、伊藤博文、聖徳太子が描かれた新紙幣が発行。
  • 1957年(昭和32年): 千円札(聖徳太子)が発行される。
  • 1963年(昭和38年): 五千円札(聖徳太子)が発行される。
  • 1969年(昭和44年): 諭吉千円札(野口英世)発行。
  • 1984年(昭和59年): 諭吉一万円札が発行され、初めて福沢諭吉が一万円札の肖像になる。

平成時代

  • 1984年(昭和59年): 一万円札(福沢諭吉)、五千円札(新渡戸稲造)、千円札(夏目漱石)が発行。
  • 2004年(平成16年): 新一万円札(福沢諭吉)、新五千円札(樋口一葉)、新千円札(野口英世)が発行。

令和時代

  • 2024年(令和6年): 新一万円札(渋沢栄一)、新五千円札(津田梅子)、新千円札(北里柴三郎)が発行
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